ネオジムボンド磁石とは

 

ネオジムボンド磁石(ネオジムプラスチック磁石)は焼結法で製造するネオジム磁石と組成が類似していますが、磁石粉をプラスチック樹脂(エポ木ツ系樹脂)と混合して成型固化した磁石です。

NdFeB Compression Molded Magnet 材料自体の物理特性は焼結磁石とほとんど同等ですが、樹脂の耐熱性に左右されるため使用可能温度は100℃以下になります。防錆はエポキツ等の樹脂でコーティングする方法が一般的です。

磁気特性はネオジム磁石より低くなりますが、樹脂を混合しているため、複雑形状、肉薄形状が可能で、且つ仕上げ加工をしなくても高い寸法精度が得られます。

一般的には圧縮成形品(COMPRESSION MOULDING)と射出成形品(INJECTION MOULDING)の2種類が代表的なものです。

NdFeB Injection Molded Magnet 1.圧縮成形品(COMPRESSION MOULDING)
樹脂硬化作用で生産し焼結処理をしないので、焼結歪の心配が無いことから、組み立て時のクリアランスを小さく設計することが出来ます。着磁性も比較的良いことから、ステッピングモータなどに多く使用されています。

2.射出成形品(INJECTION MOULDING)
複数の磁性材が選択可能なので、広範囲な磁気特性が対応可能です。割れ難く微小な成形やインサート成形も可能な為、精密部品から高感度センサーなど、精度を要する用途に多く使用されています。 吸水する性質のある磁石の為、バインダー選択と使用環境には注意が必要です。

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